エボライドスピードが初心者に向いているのかを知りたい人の多くは、ただ軽いシューズを探しているのではなく、最初の一足として無理なく履けるのか、ジョグにも使えるのか、レースにもつながるのかという現実的な疑問を抱えています。
とくにランニングを始めたばかりの段階では、ふわふわしたクッションが正義なのか、安定感を重視すべきなのか、それとも軽さを優先したほうが走る楽しさを感じやすいのかがわかりにくく、口コミだけでは判断しづらいのが本音です。
そこで本記事では、検索キーワードとして使われやすいエボライドスピードを、現行のエボライドスピード3も含むシリーズの立ち位置としてとらえながら、初心者に向く理由、向かないケース、比較すべきモデル、失敗しない使い方まで順番に整理します。
先に結論を言うと、エボライドスピードは、最初から極端に柔らかい履き心地を求める人よりも、軽快さを楽しみながらフォームを整えたい初心者に相性がよく、走る習慣をつくりながら少しずつペースも上げたい人ほど満足しやすい一足です。
エボライドスピードは初心者向き?
結論から言えば、エボライドスピードは初心者でも十分に選択肢に入るシューズですが、万人向けというよりは、軽さと前への転がり感を心地よく使えるタイプの初心者に向いています。
初めての一足として見たときに重要なのは、速く走れるかどうかよりも、走っていて怖さがないか、無理に脚を使わされないか、そして継続して履きたくなるかという視点であり、ここを外すと評価がぶれやすくなります。
そのため、この見出しでは単純におすすめかどうかを断定するのではなく、どんな初心者ならハマるのか、どんな初心者は別モデルのほうが安心なのかを、使用場面ごとに具体的に見ていきます。
初心者でも扱いやすい理由
エボライドスピードが初心者にも使いやすい理由は、いわゆるレース専用の尖った反発型ではなく、日々の練習にもなじむ軽量トレーナーとして設計されているため、履いた瞬間に過度なクセを感じにくいところにあります。
現行の国内公式では、ミッドソールにFF BLAST PLUS、構造面に3D SPACE CONSTRUCTIONを採用し、さらにカーボンプレートを搭載しない軽量モデルとして案内されており、脚を前に運ぶ感覚を得やすい一方で、プレート系の強い押し出しに頼らず走れるのが特徴です。
この性格は、まだ筋力やフォームが固まっていない初心者にとって意外に大切で、道具に走らされる感じが強すぎないぶん、自分の着地や体重移動を感じ取りやすく、練習を通して走り方の再現性を高めやすくなります。
逆に言えば、立っただけで深く沈み込むようなやわらかさや、何もしなくても前へ飛んでいくような派手な反発を期待すると印象が違って見えるので、扱いやすさの中身が何なのかを理解して選ぶことが重要です。
最初の一足に合う人
エボライドスピードが最初の一足として合いやすいのは、これから週に二回から三回ほど走る習慣をつくりたい人、ウォークとジョグを交えながらでも少しずつ走れる距離を伸ばしたい人、そしてゆくゆくは10kmやハーフマラソンにも挑戦したい人です。
そうした人は、ただ足を守るだけの重たいシューズよりも、履いた瞬間に軽快さがあり、少し姿勢を前に乗せるとスッと進む感覚を得られるほうが走ること自体を前向きに感じやすく、継続のきっかけをつくりやすくなります。
また、普段からスニーカーでも比較的タイトな履き味が苦手ではなく、歩くときより走るときのリズムを大切にしたい人には相性がよく、ジョグ専用より一段テンポのある練習まで一足でつなぎたい人にも向いています。
はじめからサブ4を狙う必要はありませんが、単に健康のために歩く延長で使うというより、走るフォームを整えながら少しずつランナーらしい動きを身につけたい初心者ほど、このモデルの価値を感じやすいはずです。
合わない初心者
一方で、エボライドスピードが合いにくい初心者もいて、その代表は、まず足腰への不安が強く、とにかくやさしい着地感を最優先したい人や、走るたびに膝や腰へ衝撃が残りやすい人です。
このタイプの人にとっては、軽量性や転がり感よりも、接地で安心できる厚めのクッションや、ぶれを抑えやすい安定系の構造が先に必要になることが多く、エボライドスピードの軽快さが魅力より先に薄さとして映る可能性があります。
また、極端なゆっくりジョグしかしない人や、普段靴の段階から幅広で圧迫に敏感な人、足首がぐらつきやすくてシューズ側の支えを強く求める人も、ほかのモデルのほうが安心感を得やすいケースがあります。
初心者向けと聞くと誰にでも無難だと思いがちですが、実際には、走りを育てるタイプの初心者向けと、守って支えるタイプの初心者向けは違うので、自分が今どちらを必要としているかを見極めることが失敗回避の第一歩です。
ゆっくりジョグでの相性
ゆっくりしたジョグでのエボライドスピードは、非常に楽というより、ペースが落ちすぎなければ気持ちよく転がるという表現のほうが近く、だらだらと足を置くだけの走りよりも、軽くリズムを刻んだほうが魅力が出ます。
初心者のジョグはペースが安定しにくく、歩きに近いスピードまで落ちることも珍しくありませんが、その状態ではシューズの長所がわかりづらく、もっと柔らかくて着地の存在感が薄いモデルのほうが快適に感じることがあります。
とはいえ、会話ができる程度のジョグで姿勢を少しだけ前に保ち、足を後ろへ流しすぎずに進める意識を持つと、このモデルの転がり感と軽さが活きてきて、ジョグなのに自然とフォームが整いやすい感覚を得やすくなります。
つまり、初心者のジョグに使えないのではなく、ただクッションに身を預けるジョグより、走る基礎をつくるジョグに向いていると考えると、評価のズレを減らしやすくなります。
ペースアップで真価が出やすい
エボライドスピードの魅力がはっきり表れやすいのは、少しだけペースを上げたときで、最初の一足として履いた初心者でも、ジョグより一段テンポを上げた瞬間に走りやすさを感じるケースが多くあります。
たとえば、最後の一キロだけ気持ちよく上げるビルドアップや、信号の少ない区間で数分だけリズムよく走る場面では、重たいデイリーシューズより脚が回しやすく、フォームが崩れにくいという利点が出ます。
これは、反発が極端に強いからではなく、軽さと適度な剛性、そして前へ進みやすい形状が組み合わさって、初心者でも無理なく推進感を受け取りやすいからであり、スピード練習の入り口としても扱いやすい部分です。
最初から追い込む必要はありませんが、将来的に5kmや10kmのタイムを少しずつ縮めたい人には、ただ快適なだけの靴よりも、走りのテンポを覚えやすい一足として長く使いやすいでしょう。
クッションと安定感の実力
初心者が最も不安に感じやすいクッション性と安定感について言えば、エボライドスピードはふわふわで足を包み込む方向ではなく、必要十分なクッションを土台にして、接地から次の一歩へ流れやすくまとめたタイプです。
現行モデルではFF BLAST PLUSによる軽量クッションと、着地時の変形を考慮した3D SPACE CONSTRUCTIONが示されており、数値だけで優劣を決めるより、沈み込みすぎずに足運びをつなげやすい性格だと理解するとわかりやすくなります。
そのため、真っすぐ着地しやすいニュートラル寄りの初心者には十分な安定感を感じやすい一方で、着地のたびに強く内側へ倒れ込む人や、疲れるとフォームが大きく崩れる人は、安定性特化モデルの安心感には及ばないと感じる可能性があります。
快適性が低いわけではありませんが、クッションの厚みで守るというより、軽さと接地のスムーズさで走りやすくする設計なので、自分に必要なのが保護なのか、動かしやすさなのかを整理して判断することが大切です。
サイズ感とフィットの考え方
サイズ感で失敗しないためには、単純に普段履きと同じ数字で決めるのではなく、ランニング中の前足部の広がりと、つま先の余裕、かかとの収まり、甲の圧迫感をセットで確認する必要があります。
国内公式では現行エボライドスピード3にSTANDARDとWIDEが用意されているため、幅が気になる初心者でも選択肢はありますが、ワイドがあるから誰でも安心というわけではなく、足長と足囲の両方を見ないと前後の余り方で失敗しやすくなります。
初心者はとくに、きついほうがブレないと思って小さめを選びがちですが、ペースが上がったときや距離が伸びたときに前足部へ負担が出やすく、逆に大きすぎると転がり感の良さがぼやけてシューズ本来の持ち味を感じにくくなります。
試着では、歩いた感覚だけでなく軽い足踏みや前後の重心移動も行い、甲が当たりすぎないか、かかとが浮きすぎないか、親指の付け根が押されないかを見て、迷うならより快適にジョグできる側を選ぶのが基本です。
他モデルと比べると立ち位置が見える

エボライドスピードを初心者向けとして正しく判断するには、単体で見るより、ほかの代表的なランニングシューズと比べたときに何が強みで何が控えめなのかを整理したほうが早く理解できます。
とくに初心者が迷いやすいのは、軽快さを取るか、クッションを取るか、安定感を取るかという三つ巴の選択であり、ここをあいまいにしたまま選ぶと、買ってから思っていた履き心地と違うと感じやすくなります。
この見出しでは、エボライドスピードを中心に、クッション系や安定系の候補とどう違うのかを比較しながら、どんな価値を求める人にこのモデルが刺さるのかを具体化していきます。
クッション重視なら候補が変わる
初心者のなかでも、走りの軽快さより着地のやさしさを優先したいなら、エボライドスピードだけに絞らず、よりクッションの存在感が強いモデルを候補に入れたほうが後悔しにくくなります。
ASICS公式のラインアップを見ると、NOVABLAST 5は跳ねるようなクッション感が前面に出た位置づけで、GEL-CUMULUS系やGEL-NIMBUS系はより快適性を重視した選択肢として考えやすく、走る楽しさの種類がエボライドスピードとは少し異なります。
- NOVABLAST 5:弾む感覚を楽しみたい人向け
- GEL-CUMULUS系:日々のジョグを無難にこなしやすい
- GEL-NIMBUS系:とにかくソフトな着地感を優先しやすい
- エボライドスピード:軽さと転がり感を活かしたい人向け
膝や腰の不安がある初心者、長い距離をまず楽にこなしたい初心者、走るたびに脚が張りやすい初心者なら、最初はクッション寄りを選び、軽快さが欲しくなってからエボライドスピードへ進む流れのほうが自然です。
安定性重視ならGT系も有力
着地のたびに足がぶれやすい感覚がある人や、初心者向けの安心感を最優先したい人は、エボライドスピードだけでなく、安定性カテゴリーのモデルも比較したほうが納得して選べます。
ASICS公式ではGT-2000 14が安定感とスムーズなライド感を両立するシリーズとして位置づけられており、ソール形状やサポート構造の考え方がエボライドスピードとは明確に違います。
| モデル | 主な魅力 | 初心者との相性 |
|---|---|---|
| エボライドスピード | 軽さと前への流れ | 軽快さを楽しみたい人向け |
| GT-2000 14 | 安定感とサポート | ぶれを抑えたい人向け |
| NOVABLAST 5 | 弾むクッション | 柔らかさを楽しみたい人向け |
フォームがまだ不安定で、疲れると膝が内側に入りやすい人や、長く走ると足首のぐらつきが気になる人は、エボライドスピードの軽快さよりGT-2000系の支えのほうが走る継続には役立つ可能性があります。
価格と用途のバランスで考える
シューズ選びで見落とされがちなのが、価格そのものより、一足でどこまで使い回したいかという視点で、エボライドスピードはここで評価が分かれやすいモデルです。
ジョグだけに使うには少し軽快すぎると感じる人もいますが、ジョグ、流し、テンポアップ、短いレースまでつなげたい人にとっては、一足の稼働範囲が広いため、結果としてコストパフォーマンスが高く感じられます。
反対に、最初は歩きとゆっくりジョグが中心で、しばらくはペースを上げる予定がない人なら、より快適性に振ったモデルのほうが用途に対して納得感を得やすく、エボライドスピードの良さを持て余すこともあります。
つまり、価格で迷ったときは安いか高いかだけでなく、自分が半年後にどんな練習をしていたいのかまで想像し、その未来の用途に合うならエボライドスピードは十分に選ぶ価値があります。
初心者が失敗しない使い方
エボライドスピードは、選び方だけでなく使い方でも印象が変わりやすいシューズで、買った直後から毎回長い距離を走るより、段階的に慣らしたほうが持ち味をつかみやすくなります。
初心者は一足に過剰な期待をかけやすく、ゆっくりジョグでも速い練習でも本番でも完璧を求めがちですが、シューズの得意な場面を理解して使うだけで、満足度はかなり変わります。
ここでは、履き始めの慣らし方、週の練習への組み込み方、レースで使う目安まで、初心者が現実的に運用しやすい形に落とし込んで解説します。
慣らしは短時間から始める
履き始めは、いきなり長距離や強いペース走に使うのではなく、二十分から三十分程度の短いジョグや、ウォームアップと流しのような軽いメニューから始めるのが安全です。
エボライドスピードは強いクセのあるシューズではありませんが、軽さと転がり感があるぶん、いつもより自然に足が前へ出てしまい、初心者ほど気づかないうちにオーバーペースになることがあります。
最初の数回は、走り終えたあとにふくらはぎ、足底、前ももへいつもと違う張りが出ていないかを確認し、違和感があれば距離ではなく時間を短く調整して、足をシューズに合わせる期間を設けることが大切です。
慣らしを丁寧に行うと、このモデルの軽快さが無理な刺激ではなく、走るリズムを整える助けとして感じられるようになり、以後のメニューにも自然に取り入れやすくなります。
週のメニューへの組み込み方
初心者がエボライドスピードを上手に使うには、毎回同じ目的で履くより、週の中で役割を決めて使い分けるほうがシューズの長所がわかりやすく、身体への負担も管理しやすくなります。
とくに、少しテンポを上げる日や、最後だけ気持ちよく上げる日、フォームを整える意識で走る日に合わせると、エボライドスピードらしい軽快さを感じやすくなります。
- 一回目:短めのジョグで履き心地を確認する
- 二回目:ジョグの最後に流しを数本入れる
- 三回目:少しだけテンポを上げる区間をつくる
- 疲労が強い日:無理にこの一足へ固定しない
毎回ゆっくり長く走るだけなら別モデルのほうが合う場合もあるので、エボライドスピードは走る楽しさやリズムづくりの担当だと考えると、初心者でも無理なく使いこなしやすくなります。
レース投入の目安
初心者がレースでエボライドスピードを使うかどうかは、タイムの速さよりも、普段の練習でその軽快さに慣れているか、後半にフォームが崩れすぎないかで判断したほうが失敗しにくいです。
カーボンプレート非搭載で扱いやすい一方、守られる感覚が最優先のタイプではないため、練習での感触が不安定なまま長い本番へ持ち込むより、短い距離から相性を確かめるほうが安心です。
| 距離 | 初心者との相性 | 考え方 |
|---|---|---|
| 5km | 高い | 軽快さを活かしやすい |
| 10km | 高い | 練習で慣れていれば使いやすい |
| ハーフ | 中程度 | 後半の脚持ちを要確認 |
| フル | 個人差が大きい | 保護性優先なら別候補も検討 |
初レースでは無理に速い靴を履く必要はなく、5kmや10kmで好印象ならハーフへ広げるという順番を守るほうが、エボライドスピードを長く好意的に使い続けやすくなります。
買う前に確認したいチェックポイント

エボライドスピードで後悔しないためには、レビューの点数や人気だけを見るのではなく、自分の足型、試着時の確認方法、購入後の使い道まで含めて考えることが欠かせません。
初心者はとくに、軽いほうが正解、厚いほうが正解という単純な基準で決めてしまいがちですが、実際の満足度を左右するのは、足との相性と使う場面の一致です。
ここでは、幅選び、試着時の見るべきポイント、最後に購入を決めるときの考え方を整理し、店舗でもオンラインでも判断しやすい状態をつくります。
足幅とワイドの見方
足幅が気になる初心者にとって、現行エボライドスピード3にSTANDARDとWIDEが用意されている点は安心材料ですが、幅が広いから無条件でWIDEを選ぶという考え方は少し危険です。
ワイドは前足部の圧迫感を減らしやすい一方で、足長まで大きく感じることがあり、かかとのホールドや中足部の収まりが甘くなると、軽快さのメリットが薄れて走りにくく感じることがあります。
| 足の特徴 | 考えやすい選択 | 注意点 |
|---|---|---|
| 標準的な足幅 | STANDARD | つま先余裕を優先しすぎない |
| 前足部の圧迫が出やすい | WIDE | かかとの浮きも確認する |
| 甲高で窮屈感が強い | 試着で要確認 | 幅だけで判断しない |
普段から幅広を選んでいる人でも、実際に走る前提で履くとSTANDARDのほうが収まりがよいこともあるため、足囲だけで決めず、前足部とかかとのバランスを見て選ぶのが基本です。
試着で見るポイント
試着時に重視したいのは、店内で立った印象より、走り始めを想像したときのフィットであり、初心者ほどこの視点を持つだけで失敗率を大きく下げられます。
ランニングシューズは歩くためだけの靴ではないので、つま先の余裕、足指の動き、かかとの固定、甲の圧迫、重心を前へ移したときの自然さを一通り確認することが大切です。
- つま先に適度な余裕があるか
- 親指の付け根が押されていないか
- かかとが上下に浮きすぎないか
- 甲が当たりすぎてしびれそうでないか
- 足踏みしたとき前へ転がりやすいか
迷ったときは、店員に足長と足囲の計測を依頼したうえで、夕方に試す、ラン用ソックスで履く、左右差も見るといった基本を守るだけでも、購入後のズレをかなり減らせます。
返品しないための最終判断
最終判断で大切なのは、憧れや評判ではなく、自分がこの靴をどんな一週間で使うのかを具体的に描けるかどうかで、ここが曖昧だと高評価のモデルでも満足しにくくなります。
たとえば、週の練習が短いジョグ二回と休日の少し長めのラン一回なら、そのうち一回で気持ちよくペースを上げたいか、それとも三回とも楽に終えたいかで選ぶべきモデルは変わります。
エボライドスピードを選ぶ決め手は、軽快さがほしい、フォームを整えたい、テンポアップにも使いたいという意思が自分の中にあるかどうかであり、ただ初心者向けと聞いたから選ぶという理由だけでは弱いです。
迷いが残るなら、より守ってくれるモデルを先に選ぶのも立派な正解ですが、走る楽しさを感じる瞬間を増やしたいなら、エボライドスピードは初期のモチベーションを押し上げる候補として十分に検討できます。
初心者が迷いやすい疑問
エボライドスピードを検討している初心者は、向いている人の条件だけでなく、カーボンなしで遅く感じないのか、一足運用できるのか、雨の日や長距離で不利ではないのかといった細かな疑問も抱えがちです。
こうした疑問はレビューを断片的に読むと余計に混乱しやすいため、性能そのものより、自分のレベルや使い方に置き換えて考えることが重要になります。
ここでは、購入前によく引っかかるポイントを三つに分けて整理し、初心者が判断を先延ばしにしなくて済むように答えを具体化します。
カーボンなしでも遅く感じない
カーボンプレートが入っていないと遅いのではないかと心配する初心者は多いですが、実際には、まだ走力やフォームが固まっていない段階ほど、プレートの有無より、気持ちよくリズムを刻めるかどうかのほうが重要です。
エボライドスピードは、非カーボンでありながら軽量で前への流れを感じやすい設計なので、初めてのテンポアップや5kmから10kmの本番では、むしろ扱いやすさの面でプラスに働くことがあります。
プレート入りの強い推進力は魅力ですが、初心者には反発を受け切れず上下動が増えたり、後半にフォームが崩れたりすることもあり、速さの近道が必ずしもプレートとは限りません。
自分の脚で進む感覚を身につけながら速さを伸ばしたいなら、エボライドスピードのような軽快な非カーボンは、遠回りに見えて実は伸びやすい選択になることがあります。
一足運用はできるのか
初心者にとって一足で練習もレースもまかないたいという考えは自然で、エボライドスピードはその候補になりやすいモデルですが、万能の意味を履き違えないことが大切です。
何でも完璧にこなすというより、ジョグから少し速い練習まで幅広くこなせるタイプなので、週のメニューに変化がある初心者ほど一足運用の価値を感じやすくなります。
| 走る目的 | 一足運用のしやすさ | 考え方 |
|---|---|---|
| 健康維持のジョグ中心 | やや微妙 | もっと快適系でもよい |
| 10km完走を目指す | しやすい | ジョグとペース走を両立しやすい |
| ハーフに挑戦したい | しやすい | 後半の脚持ちを確認したい |
| 初フルで完走最優先 | 人を選ぶ | 保護性重視の比較も必要 |
ゆっくり走る日しかない人には少しもったいない一方で、成長に合わせて役割が広がる靴がほしい人には、一足運用しやすい部類に入ると考えてよいでしょう。
雨の日や長距離で気をつける点
雨の日や長距離で使えるかどうかは、シューズ単体の性能だけでなく、初心者自身のフォームの安定度やペース設定にも左右されるため、単純に向く向かないで切るより、条件付きで考えるのが現実的です。
長い距離ほど、軽快さのメリットと保護性の不足感のどちらが勝つかが人によって変わるので、短い距離では最高でも、長距離ではもっと楽なシューズがほしいと感じることは十分にあります。
- 雨の日はソックスとの相性も含めて確認する
- 長距離は後半の足裏と前ももの疲労を見る
- 暑い日はサイズ感の余裕不足が出やすい
- 疲労が強い日は無理にこの一足へ固定しない
つまり、悪条件でも絶対にだめというわけではなく、まずは短い距離で感触を確かめ、その結果がよければ使用範囲を広げるという手順を守れば、初心者でも十分に扱いやすいモデルです。
初心者目線で見るメリットと注意点
ここまでの内容をふまえると、エボライドスピードは単に速い人向けの靴ではなく、初心者が走りの質を少しずつ高めていく過程で役立つ要素を多く持っていますが、その価値は人によって感じ方が変わります。
そのため、最後にメリットと注意点を整理し、購入前に頭の中で優先順位をつけやすくしておくと、レビューを見返したときにも判断がぶれにくくなります。
良い点だけでなく、合わない可能性まで見えていれば、買うにしても見送るにしても納得感を持って決めやすくなります。
初心者が感じやすいメリット
初心者がエボライドスピードで感じやすい最大のメリットは、重たい入門用シューズにはない軽快さがありながら、極端にシビアなレースモデルほど扱いづらくないという、ちょうどよい中間点にあります。
そのため、走ることに慣れていない段階でも、シューズを履いた瞬間に少し前向きな気分になりやすく、ただ義務感で走るのではなく、もう少し速く、もう少し気持ちよく走ってみたいという意欲につながりやすくなります。
また、フォームづくりとの相性もよく、着地から蹴り出しまでの流れを感じやすいので、動画を見て姿勢を意識したり、ランニング教室で学んだ動きを試したりするときにも、変化をつかみやすい利点があります。
初心者にとって継続のカギは、守られている安心感だけでなく、走ることが少し楽しいと思える瞬間を持てるかどうかなので、その楽しさを引き出しやすい点は大きな強みです。
購入前に知るべき注意点
一方の注意点は、軽快さが魅力であるぶん、極端にゆっくりしたペースだけではよさを感じにくいことと、柔らかい高クッションを求める人には物足りなく映る可能性があることです。
また、安定性は必要十分でも補正力が強いわけではないため、着地のぶれが大きい人や、長距離になるとフォームが崩れやすい人は、安定系モデルを比べずに決めると後悔することがあります。
- 柔らかい着地感を最優先する人には合わない場合がある
- 超ゆっくりジョグ中心だと長所を感じにくい
- ぶれの大きい人は安定系も比較したい
- サイズは足長だけでなく足囲も確認したい
この注意点を知ったうえで、それでも軽さや転がり感に魅力を感じるなら、エボライドスピードは初心者にとって十分に前向きな選択肢になります。
結局どんな初心者なら選ぶ価値が高いか
最終的にエボライドスピードを選ぶ価値が高いのは、走る習慣をつくるだけでなく、少しずつ走り方まで整えたい初心者であり、将来的に10kmやハーフ、あるいは日々のテンポアップ練習まで視野に入れている人です。
逆に、まずは歩く延長で楽に続けたい人、脚へのやさしさを最優先したい人、着地のぶれをとにかく抑えたい人は、快適系や安定系から入ったほうが満足度が高くなる可能性があります。
つまり、エボライドスピードは初心者向けかと聞かれたら、誰にでもやさしい意味での初心者向けではなく、走る楽しさと成長の両方を求める初心者向けだと答えるのがもっとも正確です。
その意味で、自分の現在地と半年後の理想像が重なるなら、このモデルは単なる入門用では終わらず、長く相棒になってくれる一足になり得ます。
自分の走りに合えば長く付き合える
エボライドスピードは、初心者でも履けるかどうかだけで判断するより、どんな初心者なら気持ちよく使い続けられるかで考えると、本来の価値が見えやすいシューズです。
軽くて前へ進みやすい感覚を楽しみながら、ジョグだけでなく少し速い練習にもつなげたい人には相性がよく、走りの基礎を覚えていく過程で頼りになる一足になりやすいでしょう。
反対に、最初はクッションの安心感や安定性を優先したいなら、快適系や安定系の候補も比較したうえで選ぶほうが失敗しにくく、エボライドスピードを無理に最初の正解にする必要はありません。
大切なのは、初心者向けという言葉だけで選ばず、自分の脚質、走る目的、週の使い方まで具体的にイメージし、その条件に合うならエボライドスピードを前向きに選ぶという順番を守ることです。



コメント