北海道の冬に走るときは、単に防水シューズを選べば安心というほど状況が単純ではなく、圧雪が残る歩道、昼に溶けて夕方に締まるブラックアイス、交差点だけ濡れているシャーベット路面など、数百メートルのあいだでも路面条件が大きく変わるため、靴選びの基準を先に整理しておくことが大切です。
しかも北海道は本州の冬ランと違って、気温の低さだけでなく、除雪後の段差、日陰に残る凍結、融雪材の影響で濡れたままのアスファルトなどが重なりやすく、クッション性だけを優先したり、見た目が暖かそうという理由だけで選んだりすると、走りにくさや転倒リスクが一気に増えます。
そこで本記事では、2026年4月時点で国内公式ページの掲載を確認しやすいランニングシューズとトレイルランニングシューズを中心に、北海道の冬ランで現実的に候補へ入れやすいモデルを整理しながら、路面別の考え方、選び方、避けたい失敗、実際の運用のコツまでひとつの記事で把握できるようにまとめました。
普段はロード中心だけれど冬だけ防水モデルへ切り替えたい人も、雪が残る公園や河川敷まで走りたい人も、自分に合う一足を見極めやすいように、各モデルごとに向いている使い方と注意点を具体的に書いているので、買う前の比較軸としてそのまま使えます。
北海道冬ランニングシューズのおすすめ候補
北海道の冬ラン用としてまず押さえたいのは、完全な氷上専用ではなくても、濡れを抑えやすい防水アッパーと、夏用ロードより安心感のあるアウトソール形状を備えたモデルを中心に候補を組むことです。
特に札幌や旭川の市街地ランでは、深雪を踏み抜く距離よりも、圧雪、半凍結、融雪後の濡れ舗装をつないで走る場面が多いため、深いラグだけに寄せ過ぎず、ロード寄りとトレイル寄りの中間にある一足が活躍しやすいケースも少なくありません。
ここでは、公式ページ上で確認しやすい現行系モデルの中から、北海道の冬に合わせて検討しやすい候補を役割別に紹介するので、まずは自分が走る場所を思い浮かべながら読み進めると失敗しにくくなります。
アシックス GT-2000 14 GTX
ロード中心で冬だけ安心感を上げたい人にとって、GT-2000 14 GTXは最初に試しやすい定番候補で、北海道の市街地ランを日常的にこなすうえでバランスが取りやすい一足です。
公式ではGORE-TEXインビジブルフィットとトレイル仕様のアウターソールデザイン、さらに安定性を高める3Dガイダンスシステムが打ち出されており、濡れた歩道や薄く雪が残る路面でも、夏用ロードより接地が不安定になりにくいのが強みです。
圧雪が少し残る住宅街から除雪済みの幹線歩道へつなぐようなコースでは、トレイルシューズほどゴツ過ぎず、それでいて普通のロードより滑りにくさと横ブレの少なさを感じやすいため、普段のフォームを崩したくない人に向いています。
一方で、深い新雪や荒れた未除雪路を長く走る用途にはラグの深さで専門トレイル系に譲るので、北海道の冬でもあくまで舗装路主体で使うという割り切りを持つと、このモデルの良さがはっきり活きます。
公式ページを確認したい場合はASICSのGT-2000 14 GTX商品ページが参考になり、冬だけ別モデルに変えるほどではないが通常のロードでは不安という人に特に相性が良い候補です。
ニューバランス 880v15 GORE-TEX
日々のジョグを無理なく続けたい人にとって、880v15 GORE-TEXはクッションと扱いやすさを両立しやすく、北海道の冬でも通勤前の短時間ランから休日のゆったりした距離走まで幅広く使いやすいモデルです。
公式ではデイリーランニングと雨天向けの位置づけが明確で、Fresh Foam X 880v15をベースにGORE-TEXを組み合わせた構成になっているため、足当たりの自然さを大きく崩さずに、濡れた路面への対応力だけを底上げしやすいのが魅力です。
冬の北海道では、朝は凍結、昼は水っぽい舗装、夕方は再凍結という変化が起こりやすいですが、このモデルは極端に攻めたトレイル形状ではないぶん、除雪された歩道を一定のリズムで走りたい人が違和感なく移行しやすいタイプです。
ただし、氷の膜が見える区間や圧雪が長く続く場所では、グリップを過信すると危険なので、快適なロード感覚を重視しつつ、冬仕様の防水性を足したい人向けと捉えるとミスマッチを避けやすくなります。
商品情報はニューバランスの880v15 GORE-TEX公式ページで確認でき、雪国仕様の一足を初めて選ぶ人が入口として検討しやすいモデルです。
ブルックス Ghost 16 GTX
冬でも柔らかい履き心地を優先したい人には、Ghost 16 GTXが候補に入りやすく、硬い路面を淡々と走る朝ランやリカバリージョグで足当たりのやさしさを重視したい場面と相性が良いです。
公式ではGORE-TEX Invisible Fitによる軽量で柔軟なフィット感、DNA LOFT v3のソフトクッショニング、さらにRoadTackラバーによるスムーズな接地が打ち出されており、防水モデルでも重さだけが先に立ちにくい構成になっています。
北海道の冬は路面温度が低く、身体も縮こまりやすいので、接地衝撃が強く感じやすい人ほど、硬派な防滑重視モデルより、まず着地ストレスを減らせる一足のほうが継続しやすいことがあり、その点でGhost 16 GTXは扱いやすい候補です。
ただし、未除雪の公園路や雪が深く残る河川敷ではソールの性格がロード寄りなので、コースの大半が圧雪や新雪になる日は、よりトレイル寄りのモデルへ切り替える運用を前提に考えると失敗しません。
詳細を確認したい場合はBROOKSのGhost 16 GTX公式ページを見ておくと、冬でもゴースト系の自然な走りを保ちたい人に向く理由がつかみやすいです。
ナイキ ペガサス トレイル 5 GORE-TEX
ロードから公園の雪道まで一足でつなぎたいなら、ペガサス トレイル 5 GORE-TEXは非常に便利で、北海道の冬に多い混在路面へ柔軟に対応しやすいオールラウンド型として見ておきたいモデルです。
公式ではGORE-TEXアッパー、悪天候から足元を守る設計、あらゆる地形に対応するアウトソール、ReactXフォーム、リフレクティブデザインが示されており、冬ランで必要になりやすい防水、グリップ、視認性の要素をまとめて取り込みやすくなっています。
舗装路だけでなく、圧雪が薄く残る遊歩道や、除雪の甘い河川敷入口まで走る人にとっては、ロード専用では不安だが、SPEEDCROSSのような強いトレイル色までは要らないという隙間を埋めやすい立ち位置です。
反面、足裏感覚は純ロードモデルより少しトレイル寄りになるので、レースペースに近いロード走を冬でも多くこなしたい人は、GT-2000 14 GTXや880v15 GTXのほうが馴染みやすい可能性があります。
モデルの特徴はNIKEのペガサス トレイル 5 GORE-TEX公式ページで確認でき、北海道の冬にありがちな中途半端な雪道へ強い候補として覚えておく価値があります。
サロモン SPEEDCROSS 6 GORE-TEX
圧雪公園や雪が残る林道までしっかり走りに行くなら、SPEEDCROSS 6 GORE-TEXは北海道の冬ラン候補の中でもグリップ重視で考えやすい代表格です。
公式では雪と氷を含む地形適性、Mud Contagrip、SensiFit、Quicklace、GORE-TEXメンブレンが案内されており、柔らかい雪やぬかるみ、荒れた路面でトラクションを取りたいという用途に対して、他の候補より目的が明確です。
住宅街の除雪歩道だけを走るなら少しオーバースペックに感じることもありますが、未除雪区間が混ざるコース、雪上で脚を作りたい練習、トレイル寄りの冬ランを続けたい人には、安心感の差がわかりやすく出ます。
ただし、鏡のように凍ったブラックアイスでは深いラグだけで万能になるわけではなく、硬い氷に対してはどのランニングシューズでも限界があるので、走る場所を選ぶ判断を一緒に持つことが前提です。
SalomonのSPEEDCROSS 6 GORE-TEX公式ページを見れば、このモデルが北海道の冬でも特に雪寄りのコンディションへ強い理由を確認できます。
ニューバランス Hierro v9 GORE-TEX
雪が残るロングジョグや不整地寄りの冬ランで、クッション性と保護性をしっかり取りたいなら、Hierro v9 GORE-TEXは安心感を重視した選択肢として検討価値が高いモデルです。
公式では長距離トレイル用トップモデルとして、2層構造の厚底ソール、通気性と耐久性に優れたアッパー、TOE PROTECT、Vibram MEGAGRIPが説明されており、雪混じりの荒れた路面でも足裏の疲労を溜めにくい設計が見えてきます。
北海道の冬に長く走ると、気温の低さでフォームが硬くなり、さらに段差や轍で足裏のストレスが増えやすいですが、このモデルは守られている感覚が出やすいため、距離を踏む人や体重がかかる人にも向きます。
一方で、軽快さ最優先のスピード走にはややゆったり感じる場合があるので、快適な冬のロングジョグや、雪解け期の悪路混じりランを主戦場にする人のほうが満足しやすいタイプです。
詳しい特徴はニューバランスのHierro v9 GORE-TEX公式ページで確認でき、ロード一辺倒ではない北海道ランナーにとって有力候補になります。
On Cloudvista 2 Waterproof
軽さと機動力を残しつつ、冬のオフロードや雪混じりの園路にも対応したいなら、Cloudvista 2 Waterproofは北海道の冬ランで使い勝手を出しやすい軽快系の候補です。
公式では汎用性の高い防水トレイルランニングシューズとして、軽量感とプロテクションの両立、改良されたつま先角度、スムーズな重心移動、弾力性の高い新設計のSpeedboardが紹介されており、重すぎる冬靴が苦手な人に響きやすい構成です。
ペースを完全に落とし切るのではなく、冬でもある程度テンポ良く動きたい人や、ロードからトレイル入口までつないで短めに走る人には、過度にごつくない足さばきの良さがメリットになります。
ただし、深雪や轍の大きい未整備路へ踏み込む用途では、よりラグの深いSPEEDCROSS 6 GORE-TEXやAGILITY PEAK 5 GORE-TEXのほうが安心感を出しやすいので、使いどころの整理が大切です。
詳細はOnのCloudvista 2 Waterproof公式ページで確認でき、冬でも軽快さを手放したくない人に覚えておいてほしい一足です。
MERRELL AGILITY PEAK 5 GORE-TEX
雪の残る不整地や長めの冬トレイル寄りランまで視野に入れるなら、AGILITY PEAK 5 GORE-TEXは保護性とグリップを重視した北海道向け候補として非常にわかりやすいモデルです。
公式ではGORE-TEXメンブレン、FLOATPROミッドソール、ESSロックプレート、ロッカー構造、Vibram MEGAGRIP×Vibram TRACTION LUGが示されており、濡れた路面や荒れた雪道で足裏を守りながら前へ転がす設計が強みになっています。
公園周回よりも、雪が残る里山入口や圧雪の林道、踏み固められた不整地をじっくり走る人に向いており、北海道の冬でもロード用では物足りないと感じるランナーには頼もしさが出やすい一足です。
その反面、除雪済みの舗装路を毎日軽く流すだけなら少し重厚で、普段のジョグに対して装備過多になることもあるため、どこを走るかがはっきりしている人ほど満足度が上がります。
モデルの構成はMERRELLのAGILITY PEAK 5 GORE-TEX公式ページで確認でき、北海道でもトレイル寄りの冬ランを楽しみたい人に適した候補です。
路面別に考える北海道の冬ラン対応
北海道の冬ランで靴選びを難しくしている最大の理由は、気温そのものよりも、路面状態が一日の中で大きく変わり、しかもコース内で混在しやすいことです。
同じ札幌市内でも、住宅街は圧雪、幹線歩道は除雪済みの濡れ舗装、公園内は踏み固められた雪というように条件が分かれるため、万能な一足を探すより、どの路面が最も長いかを基準に決めたほうが現実的です。
ここでは、北海道の冬に多い三つの路面パターンに分けて、どのタイプのシューズが向くのか、逆にどんな誤解が起きやすいのかを整理します。
圧雪歩道が中心ならロード感覚を残した防水モデルが使いやすい
住宅街の歩道や除雪後にうっすら雪が残る周回路が主戦場なら、GT-2000 14 GTXや880v15 GORE-TEXのように、ロードランの動きやすさを残しつつ冬対応を加えたモデルが最も使いやすいことが多いです。
圧雪は見た目ほど深いラグを必要としない一方で、夏用ロードのフラットなソールでは接地の頼りなさが出やすいため、防水性と適度なグリップ、そして横ブレしにくい安定感の三点を優先するとバランスが取りやすくなります。
圧雪路中心の人が重視したいポイントは次のように整理できます。
- 防水アッパーで足先の濡れを減らす
- ロード寄りの自然な屈曲を残す
- 接地面が細過ぎないモデルを選ぶ
- 深雪専用の強いラグを求め過ぎない
北海道の街ランでは、雪道専用らしさより、毎日履いても走りのテンポが崩れないことが継続の鍵になるので、圧雪がメインならロード寄り防水モデルから入るのが堅実です。
融雪路とシャーベットが多い日は防水と抜けの良さが重要になる
昼間に気温が上がりやすい時期や、日中に解けた雪が夜まで残るエリアでは、滑りやすさ以上に、靴の中へ水気が入り続ける不快感が走力を削るため、防水性と泥雪をさばくアウトソールの両方が重要になります。
この状況では、ペガサス トレイル 5 GORE-TEX、Cloudvista 2 Waterproof、Hierro v9 GORE-TEXのようなロードとトレイルの中間にいるモデルが扱いやすく、舗装から雪混じりの園路までを一足でつなぎやすいです。
| 路面状況 | 優先したい要素 | 向きやすいタイプ |
|---|---|---|
| 濡れ舗装が長い | 防水と自然な足運び | ロード寄りGTX |
| シャーベットが多い | 防水と適度なラグ | ハイブリッド系 |
| 雪混じり公園路が続く | 排雪性と保護性 | トレイル寄り防水 |
北海道の冬は濡れた路面を軽視しがちですが、足が冷えてフォームが崩れると転倒リスクも上がるので、シャーベットが多い地域ほど防水の価値は数字以上に大きくなります。
ブラックアイスが見える日は走らない判断も性能の一部になる
鏡のように光る凍結や、交差点の停止帯だけ極端に凍っている日には、どれだけ高性能なランニングシューズでも万能ではなく、北海道の冬ランでは走らない判断そのものが装備選びと同じくらい重要です。
特に深いラグのトレイルモデルは雪や柔らかい路面では強い一方で、硬い氷の表面に対しては限界があり、グリップがあるから大丈夫と考えるほど危険な場面が増えます。
外へ出る前に次のような中止基準を決めておくと、無理な一回を防ぎやすくなります。
- 交差点が全面的に光っている
- 日陰の歩道が黒く締まって見える
- 融雪水が夜に再凍結している
- 路面確認の一歩目で足が逃げる
北海道で冬ランを長く続ける人ほど、走る技術だけでなく退く判断も上手なので、シューズ選びと同時に中止ラインまで決めておくことが結果的に一番賢い方法です。
北海道冬ランニングシューズで失敗しない選び方
おすすめ候補を見ても決めきれないときは、ブランドの好みより先に、防水、グリップ、接地安定、サイズ感の四つを順番に見ていくと判断がぶれにくくなります。
北海道の冬では、普段のロードランで優秀だった靴がそのまま冬に適するとは限らず、逆にトレイルで高評価の靴が市街地ランでは重たく感じることもあるため、用途に合った選び分けが必要です。
ここからは、買う前に必ず確認したいポイントを三つに絞って、初心者でも比較しやすい形で整理します。
防水だけで決めない
冬用シューズを探し始めるとGORE-TEXの有無ばかり見てしまいがちですが、北海道の冬ランでは防水は入口であって結論ではなく、足運びを乱さないかどうかまで含めて考える必要があります。
防水性が高くても、接地が不安定で横に振られやすかったり、ソールが路面に対して合っていなかったりすると、結果的に走りにくくなって使わなくなることがあるからです。
比較するときは次の順番で見ると失敗しにくくなります。
- 防水アッパーの有無
- 舗装路か雪道かの主用途
- 接地の広さと安定感
- 走りたいペースとの相性
北海道の冬は濡れ対策が大事なのは確かですが、防水だけを満たした重い靴より、自分のコースに合った動かしやすい靴のほうが最終的な満足度は高くなります。
ソール形状と接地の安定感を見る
アウトソールを見るときに、溝が深いか浅いかだけで判断すると選択を誤りやすく、北海道の冬ではラグの深さに加えて、接地面の広さと着地したときのブレにくさまで見ておくことが重要です。
市街地の圧雪では、極端に尖ったラグより、広めの接地と適度な凹凸のほうが走りやすい場合があり、逆に公園や未除雪区間では、ある程度しっかりしたトレイル形状が効いてきます。
| 形状の傾向 | 得意な場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| ロード寄りで溝が適度 | 圧雪歩道と舗装の混在 | 深雪は苦手 |
| 中間ラグで接地広め | シャーベットと公園路 | 氷上は過信禁物 |
| 深いラグのトレイル系 | 未除雪や柔らかい雪 | 舗装では重さが出る |
見た目の迫力より、実際に自分が一番長く踏む路面を基準にソールを見ると、買ってから履く頻度が低くなる失敗を防げます。
サイズ感は冬ソックス前提で考える
北海道の冬ランでは、普段より少し厚手のソックスを使う人が多いため、夏と同じ感覚でジャストサイズを選ぶと、つま先の圧迫や足指の冷えにつながりやすくなります。
しかも防水モデルはアッパーの構造上、通常版より包まれる感じが出ることがあり、店頭試着や自宅試着では、実際に使うソックスで確認しないと本番で窮屈に感じることがあります。
ただし、大き過ぎるサイズは雪道で足が遊んでしまい、踏ん張りが遅れて滑りやすくなるので、余裕を作るなら長さだけでなく甲と踵の収まりを優先して見るのがコツです。
冬はソックス、インソール、ゲイターの組み合わせまで含めてフィット感が決まるため、シューズ単体で判断せず、実運用の状態を想定して選ぶことが大切です。
買う前に避けたい典型パターン
北海道の冬ラン用シューズ選びでは、性能の高いモデルを知らないことよりも、間違った思い込みのまま選んでしまうことのほうが失敗につながりやすいです。
特に、夏用ロードの延長で考えたり、逆にトレイルモデルなら何でも北海道向きだと考えたりすると、必要以上に不満が出て、せっかく買っても出番が少なくなることがあります。
ここでは、実際に起こりやすい三つの失敗パターンを先に知って、比較の精度を上げていきましょう。
夏用ロードをそのまま冬へ回す
乾いた季節に快適だったロードシューズを、そのまま北海道の冬ランへ使い回すのは最も起きやすい失敗で、特に足先の濡れと接地不安定の二重苦が出やすくなります。
除雪されたように見える歩道でも、横断歩道の前後やマンション入口は雪解け水が残りやすく、通常のメッシュアッパーでは短時間でも靴下が湿って、体感温度が一気に下がります。
そのまま使い続けていると次のような不満が出やすいです。
- つま先だけ冷えて感覚が鈍る
- 濡れた場所を避けて走りが崩れる
- 交差点ごとに減速が大きくなる
- 冬の外ラン自体が面倒になる
普段の一足を大事に使う姿勢は悪くありませんが、北海道の冬だけは専用性を少し足したモデルへ切り替えるだけで、外へ出るハードルが大きく下がります。
深いラグならどこでも滑らないと考える
トレイル系シューズの見た目から、ラグが深ければ北海道の冬でも万能だと思い込む人は少なくありませんが、雪で効く形状と、硬い氷に対する挙動は同じではありません。
柔らかい雪や未除雪路ではSPEEDCROSS 6 GORE-TEXやAGILITY PEAK 5 GORE-TEXのような強いアウトソールが頼りになりますが、ブラックアイスでは別の話で、深いラグでも安心し切れない場面があります。
| 路面 | 深いラグの相性 | 考え方 |
|---|---|---|
| 柔らかい雪 | かなり良い | 積極的に活かせる |
| 圧雪 | おおむね良い | 走りやすさとの両立を見る |
| 硬い氷 | 限定的 | 過信せず回避を優先 |
北海道の冬で本当に必要なのは、最強の一足を探すことより、路面ごとに期待値を正しく持つことなので、深いラグを選ぶ場合ほど万能視を避ける姿勢が重要です。
保温重視で重くしすぎる
寒さが心配で、できるだけ暖かそうな見た目のモデルを選びたくなりますが、ランニングでは重さや屈曲のしにくさがストレスになり、結果としてフォームが崩れてしまうことがあります。
北海道の冬ランでは、歩く時間が長い通勤靴の発想と、走るための靴の発想を分けて考える必要があり、暖かさを靴だけに背負わせると、足運びが鈍くなって疲れやすくなります。
保温はソックスやゲイター、走り出し前の準備で補える部分も大きいので、シューズにはまず濡れにくさ、接地の安定、動かしやすさを求めたほうが、北海道の冬でも継続しやすいです。
走るたびに重たさを感じる靴は、性能自体が高くても出番が減るので、毎日のジョグに使うなら少し軽快さを残したモデルを優先するほうが満足度は上がります。
冬の北海道で快適に走る運用のコツ
シューズを選んだあとに差がつくのは、どのモデルを買ったかだけではなく、その一足をどう使うかという運用面です。
北海道の冬は天候と路面が読みにくいため、靴の性能を引き出すには、ソックス、コース設定、練習メニューの切り替えまで含めて考えたほうが、快適さも安全性も大きく伸びます。
最後に、買ったあとすぐ実践しやすい運用のコツを三つに絞って紹介します。
ソックスとゲイターで浸水を減らす
防水シューズを履いていても、足首から雪や水が入れば快適さは一気に落ちるので、北海道の冬ランではソックスとゲイターの組み合わせが意外に大きな差を生みます。
特に新雪の縁や、除雪の寄せ雪をまたぐ場面がある人は、アッパー性能だけでなく、上から入りにくくする工夫をしたほうが、冷えと不快感をかなり抑えられます。
最低限そろえたい運用要素は次の通りです。
- 少し厚手でも蒸れにくいソックス
- 足首からの侵入を減らす短めゲイター
- 替えソックスを車やバッグに常備
- 走後すぐ乾かせる保管環境
北海道の冬は走っている最中より、濡れたまま帰宅して冷える時間がつらいので、浸水を減らす工夫は快適さだけでなく継続率にも直結します。
時間帯とコース選びで危険を減らす
同じシューズでも、走る時間帯とコースを変えるだけで体感安全性は大きく変わるため、北海道の冬ランでは装備より先に環境調整を考えるくらいでちょうど良いです。
朝一番の完全凍結を避けて日中へ寄せるだけでも、ブラックアイスの頻度は下がりやすく、さらに日陰の多い歩道を外して除雪が安定した周回へ変えるだけで、必要なグリップの強さも変わります。
| 選び方 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 日中の明るい時間 | 凍結確認がしやすい | 融雪で濡れやすい |
| 除雪の安定した周回路 | 接地が読みやすい | 風が強い日もある |
| 公園と歩道を分ける | 靴の適性が活きる | 移動距離を考える |
冬はシューズ一足で全部解決しようとするより、危険の少ない時間と場所へ自分を合わせるほうが、走力もモチベーションも保ちやすくなります。
迷った日は屋内練習へ切り替える基準を決める
北海道の冬ランを長く続ける人ほど、外を走る日と屋内へ切り替える日をはっきり分けており、その判断基準があるだけで無理な転倒や気持ちの消耗を避けやすくなります。
たとえば、交差点が全面凍結している日、風雪で路面確認が難しい日、前日より明らかに足元が逃げる日などは、トレッドミルや補強へ切り替えたほうが、結果としてシーズン全体の練習量を落としにくいです。
シューズ選びに力を入れるほど、何としても外で使いたくなりますが、北海道の冬は環境のほうが強い日もあるので、履かない日を前提にした運用がむしろ賢いやり方です。
一足を長く活かすという意味でも、危険な日の外ランを減らすことはソール消耗を抑え、気持ちよく使える日を増やすことにつながります。
冬の北海道で後悔しない一足の決め方
北海道の冬ラン用シューズは、最強の一足を探すより、自分が一番長く走る路面を基準にして、ロード寄り防水モデルにするのか、ハイブリッド型にするのか、トレイル寄りへ振るのかを先に決めたほうが成功しやすいです。
除雪済み歩道のジョグが中心ならGT-2000 14 GTXや880v15 GORE-TEX、ロードと雪道が混ざるならペガサス トレイル 5 GORE-TEXやCloudvista 2 Waterproof、雪の残る不整地まで走るならSPEEDCROSS 6 GORE-TEXやAGILITY PEAK 5 GORE-TEXのように、役割で分けると迷いが減ります。
また、防水性能だけに目を奪われず、接地の安定感、冬ソックス込みのサイズ感、ブラックアイスの日は走らない判断まで含めて考えると、買ったあとに出番が多い一足を選びやすくなります。
北海道の冬は厳しい反面、条件に合うシューズを選べば外ランを継続しやすい季節でもあるので、今回紹介した候補を自分のコースと照らし合わせながら、まずは最も走る場面に強いモデルから検討してみてください。


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