ラップタイムを計算したいと思って検索しても、目標タイムから逆算したいのか、1kmごとの通過目安を見たいのか、5kmごとの配分を調整したいのかで向いているサイトはかなり変わるため、最初に開いたページがそのまま最適解になるとは限りません。
特にランニングやマラソンでは、同じ完走予想でも5kmのレースとフルマラソンでは必要な表示項目が違い、トレイルランでは高低差や補給の都合で理想どおりのイーブンペースになりにくいので、単に数字を出せるだけのサイトよりも使いどころに合ったサイトを選ぶことが重要です。
このページでは、ブラウザですぐ使えるラップタイム計算サイトの中から、ペース計算の目安を作りやすいもの、区間ごとの見通しを立てやすいもの、レース戦略まで考えやすいものを分けて紹介しながら、どんなランナーに向いているかまで踏み込んで整理しています。
サイトを並べて終わりではなく、選び方、距離別の使い分け、よくある失敗、実走への落とし込み方までまとめているので、今日の練習メニューづくりにも次の大会の目標設定にも、そのまま使える判断軸が見つけやすくなります。
ラップタイム計算サイトのおすすめ7選
ラップタイム計算サイトを選ぶときは、表示の見やすさだけでなく、目標タイムから逆算できるのか、ペースから完走予想を出せるのか、1kmごとと5kmごとの両方に対応しているのかを先に見ておくと、使い始めてからの迷いがかなり減ります。
ここでは、ランニング、トレイルラン、マラソンのどれに活用しやすいかという実用面を重視しながら、初心者でも触りやすいものから、戦略的な配分を考えたい中上級者向けのものまで、役割がはっきりしているサイトを中心に絞って紹介します。
ひとつのサイトですべてを完結させるより、普段の練習用、本番のレース戦略用、距離換算の確認用といった形で2つか3つを使い分けたほうが、数字の意味を誤解しにくくなり、結果としてペース設定の精度も上げやすくなります。
ラッコキーワードのマラソンペース計算ツール
ラッコキーワードのマラソンペース計算ツールは、目標タイム、距離、ラップ表示単位を入れるだけで平均ペースと通過タイムを一気に出せる構成なので、まず全体像をつかみたい人にとって非常に扱いやすい入口になります。
フル、ハーフ、10km、5kmだけでなくトラック系の距離にも触れやすく、kmごととmごとの見方を切り替えられるため、ロードレースの目安づくりとスピード練習の確認を同じ感覚で進めたい人と相性がよいサイトです。
数字がまとまって出るので、レース前日に手書きのラップ表を作るときや、GPSウォッチに表示する目標ペースを決めるときにも使いやすく、計算が終わったあとに次の行動へつなげやすい点が強みだと言えます。
一方で、トレイルランのように勾配や路面でペースが大きく変わるレースでは、平地基準のラップをそのまま本番計画に当てはめるとズレやすいので、ロード用の基準値を作るサイトとして使う意識を持つと失敗しにくくなります。
Run Hack Tools
Run Hack Toolsは、フルマラソンやハーフマラソンのラップ計画をかなり実戦的に考えやすく、5kmごとに配分を調整しながらネガティブスプリットやポジティブスプリットを試せるのが大きな魅力です。
マラソンでは序盤を抑えて後半で上げるのか、それとも一定で押し切るのかで必要な通過タイムが変わるため、単純なイーブンペース表よりも、複数のシナリオを並べて見たい人にはこのタイプがかなり便利です。
サブ4やサブ3.5のように目標がはっきりしている人、30km以降の失速を見越して序盤の入り方を調整したい人、練習会で5kmごとの確認をしたい人に向いており、数字を戦略へ落とし込む感覚を養いやすいサイトです。
反対に、400mや1000mのインターバルのような短い区間を細かく確認したい場面では少し用途が絞られるので、マラソン本番の配分設計に強いサイトとして位置づけ、他の汎用型ツールと併用するのが現実的です。
TrackNote
TrackNoteは、目標タイムからペースを逆算するモードと、ペースから完走タイムを計算するモードを切り替えられるため、練習計画とレース計画の両方を一つの画面で考えたい人に向いています。
対応距離の幅が広く、400mからマラソンまでの定番距離に加えてカスタム距離も扱いやすいので、部活のトラック練習、ロードのテンポ走、ハーフやフルの通過目安まで、場面をまたいで同じ感覚で使える点が便利です。
短い距離を使う頻度が高いランナーにとっては、レース本番のためだけではなく、たとえば1000mを何本で回すか、設定ペースが現実的かどうかを確かめる用途でも活躍しやすく、汎用性の高さが目立ちます。
ただし、機能が多い分だけ最初は何を基準に見ればよいか迷うこともあるので、はじめは目標タイムから1kmペースを出す、次に区間スプリットを見るという順番で使うと、情報量に振り回されずに済みます。
keisanのランニングペース計算
keisanのランニングペース計算は、途中でペースが上がる場面や落ちる場面を想定した入力ができるため、一定ペースでは説明しきれないレース展開を試算したいときに力を発揮します。
向かい風の区間、後半の上り、補給後の立て直しのように、現実のレースではペースが揃わないことが多く、そうした揺れ込みで全体タイムがどの程度変わるかを先に確認できるのは、数字の扱いに慣れたい人に有益です。
フルマラソンだけでなく長い距離のシミュレーションにも触れやすいので、ウルトラ志向のランナーや、序盤を抑え気味に入る計画を何パターンか比較したい人にも向いており、机上での試行錯誤がしやすくなります。
ただし、条件を細かく入れられるほど都合のよい数字に寄せたくなるので、練習で再現できていない上げ下げまで計画に入れると現場で破綻しやすく、最終的にはシンプルな配分に戻して確認する姿勢が大切です。
Stravaのランニングペース計算機
Stravaのランニングペース計算機は、想定ペースを入れると人気のレース距離ごとのフィニッシュタイムを一覧で見られるので、細かい設定より先に全体感をつかみたい人に向いています。
5km、10km、ハーフ、マラソン、50kmといったよく使う距離の目安がすぐ見えるため、今のジョグペースならどの距離でどのくらいになるか、逆に目標タイムへ届かせるにはどの程度の巡航力が必要かを直感的に考えやすいサイトです。
Stravaを普段から使っている人にとっては、走行ログの感覚と結びつけながら数字を見やすく、スマホでさっと確認して練習テーマを決めたいときにも扱いやすいため、日常使いの補助計算として相性がよいです。
一方で、区間ごとの細かなラップ計画を練り込むタイプではないので、本番の通過タイムを紙に落としたい人は別の詳細計算サイトと併用し、Strava側はざっくりしたペース感覚の確認に使うと役割がはっきりします。
U-SOLのランニングペース計算
U-SOLのランニングペース計算は、ウルトラマラソンへの対応やマイル入力にも触れやすく、日本のロードレースだけに限らず少し守備範囲を広げて考えたい人に使いやすいサイトです。
普段はkmで走っていても、海外レースの情報やトレッドミルの表示、海外メディアの記事ではマイル基準の数字に出会うことがあり、その換算に毎回手間取る人にとっては、この種の対応範囲の広さが意外と助かります。
ロング走やウルトラのように、通常のマラソン計算ツールでは物足りない距離感を扱いたい場合にも候補になりやすく、ロード中心のランナーが将来的に長い距離へ挑戦するときの橋渡しとしても使いやすい存在です。
ただし、機能の広さがそのまま最適解を出してくれるわけではないので、初めて使うときは自分が欲しいのが距離換算なのか、ラップ表なのか、全体の完走予想なのかを決めてから触ると迷いにくくなります。
便利ジャパンのマラソン総合計算
便利ジャパンのマラソン総合計算は、単純なラップタイム計算だけでなく、持ちタイムからの予測やペース予測、VO2 MAX関連の項目まで見られるため、目標設定を広い視点で行いたい人に向いています。
今の5kmや10kmの記録からフルやハーフの目安を考えたいときは、いきなりラップ表を作るよりも先に走力に見合ったゴールタイムを見積もる必要があり、その入口として総合型の計算サイトはかなり使い勝手がよいです。
レース本番の通過設計だけでなく、練習の成果がどの目標につながるのかを考えたい人、現実的な設定と理想の設定を分けて整理したい人にとっては、数字を一方向ではなく複数の軸から見られる点が役立ちます。
ただし、予測式で出た数字はあくまで目安であり、気温、コース、補給、脚づくりの状況で体感難度は大きく変わるので、表示されたタイムをそのまま本番ペースに固定せず、別のラップ計算サイトで再確認するのが安全です。
失敗しないラップタイム計算サイトの選び方

おすすめサイトを眺めても決めきれない場合は、どのサイトが高機能かよりも、自分がどの場面で数字を使うかを基準に整理すると選びやすくなり、必要以上に多機能なページへ振り回されにくくなります。
練習前の目安づくり、本番の通過タイムの確認、過去記録からの現実的な目標設定では、見るべき項目がそれぞれ違うため、計算サイトの良し悪しは絶対評価ではなく、目的に対して噛み合っているかで判断するのが基本です。
ここでは、サイト選びで外しにくい3つの視点をまとめるので、どれをブックマークすべきか迷っている人は、この章の基準に沿って候補をふるい分けてみてください。
逆算型か早見型かを先に決める
ラップタイム計算サイトは大きく分けると、目標タイムから必要ペースを逆算する型と、一定ペースを入れて完走予想を広く確認する早見型に分かれるため、最初にどちらが必要かを決めるだけでも候補はかなり絞れます。
大会の日程が決まっていてサブ4やサブ5のような目標が明確なら逆算型が使いやすく、今のジョグやロング走の感覚から到達可能な距離感を見たい段階なら、Stravaのような早見型のほうが判断しやすい場面が多いです。
この違いを意識せずに選ぶと、欲しかったのはレース用の詳細ラップなのに一覧表ばかり見てしまったり、逆にざっくり確認したいだけなのに細かい設定へ時間を使ってしまったりして、使い心地が悪くなります。
迷うときは、今すぐ欲しいのがゴールから逆算した数字なのか、現在地を把握するための数字なのかを一度言葉にすると、自分に合うサイトの方向性がかなり明確になります。
必要な表示項目を先に絞る
同じラップタイム計算でも、1kmごと、5kmごと、400mごと、通過タイム、平均ペース、区間速度のどれを見たいかで使いやすさが変わるため、表示項目を先に決めておくと無駄な比較を減らせます。
とくにランナーは数字が多いほど安心しがちですが、本番で見る数字は限られているので、確認したい項目が少ない人ほどシンプルなサイトのほうが使いやすく、逆に戦略を詰めたい人ほど詳細表示が役立ちます。
- ロードレース中心なら1kmごとのラップと5km通過
- マラソン本番なら前半後半の配分と中間通過
- トラック練習なら200mや400m換算
- トレイルやウルトラなら全体時間と余裕度
- 海外レースや資料参照が多いならkmとマイルの両対応
見る項目を決めたうえでサイトを選ぶと、数字は多いのに肝心の通過目安が探しにくいという失敗を防ぎやすくなり、練習前後の確認もかなりスムーズになります。
逆に、必要項目が曖昧なまま高機能なページを選ぶと、毎回どこを見ればよいか迷って継続利用しにくくなるので、表示の豊富さよりも自分の確認習慣に合うかを優先するのが得策です。
目的別の相性を表で整理する
おすすめサイトが複数あるときは、何となく人気そうなものを1つ選ぶより、練習用、レース用、予測用のどれに強いかを一覧で比べたほうが、後から別のサイトへ乗り換える手間を減らせます。
特にマラソンのように準備期間が長い種目では、目標設定の段階と本番直前の段階で必要な計算が変わるので、役割ごとに使い分ける前提で見ておくと判断がぶれません。
| 目的 | 向きやすいサイト | 重視したい点 |
|---|---|---|
| 目標タイムから逆算 | ラッコキーワード、TrackNote | 距離選択とラップ表示の分かりやすさ |
| マラソン戦略の調整 | Run Hack Tools、keisan | 区間ごとの配分変更 |
| 現在地の把握 | Strava、便利ジャパン | ペースからの予想や持ちタイム換算 |
| 長距離やマイル換算 | U-SOL、keisan | 対応距離の広さ |
このくらいの粒度で役割を分けておくだけでも、練習日はTrackNote、本番前はRun Hack Tools、ざっくり確認はStravaというように使い分けやすくなり、毎回ゼロから検索する必要がなくなります。
サイト選びで迷う人ほど万能型を求めがちですが、実際には二番手のサイトがあるほうが数字の見落としを防ぎやすいので、主力一つと補助一つの組み合わせで考えるのがおすすめです。
レース距離ごとの使い分けの目安
同じランナーでも、5kmの自己ベスト更新を狙うときと、フルマラソンを完走するための設定を作るときでは、必要なラップの細かさも、重視すべき安定感も変わるため、距離別の考え方を分けておくことが重要です。
計算サイトは便利ですが、距離の特性を無視して同じように使うと、短い距離ではラップが粗すぎて役に立たず、長い距離では細かすぎる数字に疲れてしまうので、目的に対してちょうどよい粒度を意識する必要があります。
ここでは、5km・10km、ハーフ・フル、トレイル・ウルトラという3つの軸で、どのようなサイトや見方が合いやすいかを整理します。
5kmと10kmは細かい区間感覚を優先する
5kmや10kmでは、フルマラソンのように長い我慢比べよりも、設定ペースをどれだけ正確に刻めるかが結果に直結しやすいため、1kmごとや400m換算を見やすいサイトが向いています。
この距離では、スタート直後の入り、2kmから3kmの維持、終盤の余力といった短い区間の変化が大きく、5kmごとのざっくりした表では役に立ちにくいので、TrackNoteやラッコキーワードのような細かい見方がしやすいサイトが便利です。
また、インターバルやテンポ走の設定確認にもそのまま使えるため、レース当日のためだけではなく、普段の練習メニューを組む段階から同じ数字感覚を育てられる点でも、汎用型のツールが活躍します。
注意したいのは、短い距離ほど少しのオーバーペースでも後半に響きやすいことで、計算上は速く見えても練習で刻めない設定なら意味が薄いので、現状の再現性を重視して数字を採用することが大切です。
ハーフとフルは配分戦略まで見られるサイトが強い
ハーフマラソンとフルマラソンでは、単純な平均ペースだけでなく、前半の入り方、補給後の立て直し、30km前後での余裕度まで考えた配分設計が必要になるため、戦略を試せるサイトの価値が高まります。
特にフルでは、序盤が速すぎるだけで後半の失速が大きくなりやすく、イーブンペースが良いのか、やや抑えめで入るべきかを試算しておくだけで、本番の不安はかなり小さくなります。
- ハーフはイーブン寄りで刻みやすいかを見る
- フルは前半の抑えと後半の粘りを別で考える
- 5km通過の確認は補給計画とも合わせる
- 中間地点の余裕度を想定しておく
- 現実的な想定は一つに絞っておく
こうした理由から、Run Hack Toolsやkeisanのように区間ごとの考え方を変えやすいサイトは、ハーフ以上の距離で特に頼りになり、単なる換算表よりもレースの組み立てに直結しやすくなります。
逆に、ハーフやフルでも初挑戦の段階なら細かく組みすぎるとかえって混乱しやすいので、最初はイーブンかやや後半型の2案だけを比べる程度にとどめるのが現実的です。
トレイルとウルトラは平地の数字を基準値として扱う
トレイルランやウルトラでは、ラップタイム計算サイトの数字をそのまま本番値として使うのではなく、平地換算の基準値として扱い、登り下りや補給停止でどの程度ぶれるかを別で考える姿勢が欠かせません。
ロード前提の計算は巡航力を把握するには役立ちますが、トレイルでは距離あたりの所要時間が地形で大きく変わるため、平均ペースの見た目がよくても実際の攻略には直結しないことが多いからです。
| 種目 | 計算サイトで見る主な数字 | 実地で追加調整したい点 |
|---|---|---|
| ロード5km・10km | 1kmラップ、平均ペース | 入りの速さと終盤の維持 |
| ハーフ・フル | 5km通過、中間通過、後半配分 | 補給と失速の許容幅 |
| トレイル | 全体時間の目安、区間の大枠 | 高低差、路面、渋滞 |
| ウルトラ | 巡航ペース、余裕度、長時間の目安 | 補給停止、夜間、気温変化 |
そのため、トレイルやウルトラ志向の人は、U-SOLやkeisanのように長い距離を扱いやすいサイトで全体の目安を作り、そのあとでコースプロフィールやエイド計画を重ねる使い方が現実的です。
ロードの数字を捨てる必要はありませんが、トレイル本番では正確さより安全余裕の確保が重要になるため、最速計画よりも崩れにくい計画を選ぶ意識を持っておくと失敗しにくくなります。
ラップタイム計算サイトで起こりやすい失敗

計算サイトは便利ですが、数字がきれいに並ぶほど実力以上のプランを信じたくなるため、どこでつまずきやすいかを先に知っておくと、使い始めたあとに無駄な遠回りを減らせます。
特に、自己ベストを狙う時期や大会直前は、少しでも速い設定を選びたくなり、現実の走力やコース条件よりも都合のよい数字を優先してしまいがちなので、失敗パターンを自覚しておく意味は大きいです。
ここでは、初心者だけでなく中級者でも陥りやすい代表的なミスを3つに絞って整理するので、自分の使い方に重なるものがないか確認してみてください。
速い数字だけ見て目標を上げすぎる
ラップタイム計算サイトで最も多い失敗は、表示された数字の中で気分が良いものだけを採用し、練習で再現できていない速い設定をそのまま本番プランにしてしまうことです。
とくに、最近の5kmが良かった、気温が低ければ行けそう、前半をうまく抑えれば大丈夫という期待が重なると、現実より一段速いプランを選びやすくなりますが、長い距離ほどその差は後半に大きく返ってきます。
数字は冷静でも、選ぶ側の心理はかなり楽観的になりやすいので、自己ベスト更新を狙うときほど、最速案だけでなく、安全にまとめる案と中間案を並べて比較し、採用するのは再現性がある案に絞るべきです。
目標を高く置くこと自体は悪くありませんが、計算サイトは願望を補正してくれないため、最後に現場感覚を入れる工程を省かないことが、数字を味方にするための基本になります。
単位と基準を混同してしまう
ペース計算では、分/km、分/マイル、1kmラップ、400mラップ、5km通過など、似ているようで意味が違う数字が並ぶため、単位や基準を混同すると、合っているつもりで全く別の設定を見ていることがあります。
トラック練習が多い人ほど400m換算には慣れていても、ロード本番では1kmの巡航感覚が必要になり、逆にロード中心の人は短い区間換算に慣れておらず、インターバル設定が曖昧になりやすい傾向があります。
- 分/kmと分/マイルを取り違えない
- 平均ペースと区間ラップを同じ意味で見ない
- 通過タイムと区間タイムを分けて考える
- 400m換算はトラック向けの補助と考える
- 5kmごとの見やすさはマラソン本番向けに強い
この混同は小さなミスに見えて、ウォッチ設定、練習メニュー、レースプランの全部に連鎖しやすいので、サイトを変えるたびに何の単位で表示されているかを必ず確認する習慣を持つことが重要です。
特に海外サービスやマイル表記が混ざる環境では、最初に単位をそろえるだけで判断の精度がかなり上がるため、速く計算することより先に表示条件をそろえる意識を持つと安心です。
サイトごとの得意分野を混ぜて判断する
複数の計算サイトを併用するのは有効ですが、各サイトの得意分野を意識せずに数字だけをつまみ食いすると、便利なはずの比較が逆に判断をぶらす原因になります。
たとえば、持ちタイム予測に強いサイトで出たゴール目安と、戦略配分に強いサイトで出た区間ラップを、前提条件をそろえずに一つのプランへ混ぜると、どこかに無理が出やすくなります。
| ありがちな混ぜ方 | 起こりやすい問題 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 予測タイムだけ採用する | 本番の通過設計が曖昧になる | 別サイトでラップ表を作る |
| 戦略ラップだけ採用する | 走力に対して速すぎる設定になる | 先に現在地を確認する |
| 細かい単位を混ぜる | ウォッチ表示と一致しない | 本番で見る単位に統一する |
| 長距離向けを短距離に流用する | 必要な粒度が足りない | 距離に合うサイトへ切り替える |
このズレを防ぐには、最初に予測担当のサイト、次にラップ担当のサイトというように役割を固定し、最終的な本番プランは一つの表示形式にまとめ直すことが大切です。
複数サイトを見ても答えが散らかるだけだと感じる人ほど、数字の比較そのものではなく、どのサイトに何を任せるかを決めると判断が一気に楽になります。
計算結果を実走に落とし込むコツ
ラップタイム計算サイトの価値は、数字が出ることではなく、その数字を練習や本番で再現できる形に変えられることにあるため、最後は必ず現場で使う前提で整える必要があります。
計算結果をそのまま保存して満足してしまうと、ウォッチの設定、補給タイミング、入りの感覚と結びつかず、本番では一度も見返さないまま終わることも珍しくありません。
ここでは、出てきた数字を実走へつなげるためにやっておきたい基本の流れを、練習前、レース当日、振り返りの3段階に分けて整理します。
練習で再現できる目標だけを採用する
計算サイトで出たペースは、その場で気持ちよく見えても、ジョグ、テンポ走、ロング走のどこかで再現できていなければ、本番だけうまくいく可能性は高くないため、採用基準は再現性で決めるべきです。
たとえば、1kmあたりの平均は達成できそうでも、5km単位で見ると後半に大きく崩れるなら、その設定は巡航力としてまだ固まっていない可能性が高く、レースプランとしては少し攻めすぎです。
そのため、候補となるラップ表を作ったら、まずは練習で再現しやすい区間だけでも試し、体感、心拍、フォームの崩れ方を見ながら、数字と身体感覚が一致するラインを探していく必要があります。
計算結果に合わせて身体を無理に引っ張るのではなく、身体が現実に刻める範囲へ計算結果を寄せていくほうが、最終的には安定して速いプランを作りやすくなります。
レース当日に見る項目を固定する
本番では焦りや高揚感で判断が荒くなるため、計算サイトで得た数字のうち何を確認するかを事前に固定しておくと、必要なときだけ冷静に使えるようになります。
おすすめは、平均ペース、次の5km通過目安、補給直後の立て直しポイントのように、意思決定に直結する数字だけを残し、細かすぎる情報は本番で持ち込まないことです。
- スタート前に最初の5kmだけ確認する
- 中間地点の目安は一つだけ覚える
- 補給後に戻す基準ペースを決めておく
- ウォッチ表示の単位を事前に統一する
- 紙メモや手書きラップは見やすい形に絞る
情報を減らすと不安になる人もいますが、本番で必要なのは全部の数字ではなく、判断を立て直すための数字なので、見る項目を絞ったほうがむしろ安定した走りにつながりやすくなります。
特にフルマラソンでは、序盤から頻繁にラップ表を見返すより、5kmごとの大枠を守れているかだけを確認したほうが、余計な上げ下げを防ぎやすくなります。
走った結果とのズレを次回へ修正する
どれだけ使いやすいラップタイム計算サイトでも、一回で完全に合う設定を出すのは難しいため、実走後に何km地点でズレ始めたかを見て、次の計算へ戻す流れまで作っておくことが重要です。
この修正作業を続けると、自分は前半で飛ばしやすいのか、補給後に戻しにくいのか、長い上りで失速しやすいのかが見えてきて、計算サイトの数字が徐々に自分専用の目安へ変わっていきます。
| 見返したい点 | ズレの意味 | 次回の修正案 |
|---|---|---|
| 序盤だけ速い | 入りが強すぎる | 最初の5kmを少し抑える |
| 中盤で落ちる | 巡航設定が高い | 平均ペースを少し緩める |
| 補給後に戻らない | 補給位置か内容が合っていない | 補給計画とセットで見直す |
| 終盤だけ急落する | 前半の余裕度が不足している | 前半型より後半型で組み直す |
この振り返りをしておくと、次に同じサイトを使ったときも数字の意味を自分の経験で補正できるようになり、ただの換算表ではなく、実戦に根ざした判断材料として使えるようになります。
計算サイトを本当に役立てている人は、正しい数字を一度で引き当てているのではなく、走った結果を持ち帰って少しずつ修正しているので、その循環まで含めて活用することが大切です。
ラップタイム計算サイトで迷わないための考え方
ラップタイム計算サイトを選ぶときに最も大切なのは、どれが一番すごいかではなく、自分が今ほしいのが目標からの逆算なのか、現在地の確認なのか、レース本番の通過設計なのかを切り分けることです。
おすすめとして挙げた7つのサイトはそれぞれ得意分野が異なり、ラッコキーワードやTrackNoteは汎用的な計算に強く、Run Hack Toolsやkeisanは配分の試行錯誤に強く、Stravaや便利ジャパンは目標設定の整理に使いやすいという違いがあります。
また、トレイルランやウルトラのように条件差が大きい種目では、計算サイトの数字を絶対値として扱うより、平地換算の基準値として利用し、その上にコース条件や補給計画を重ねるほうが現実的で、失敗もしにくくなります。
結局のところ、良いサイトとは多機能なサイトではなく、出てきた数字を練習や本番で再現しやすい形へ落とし込めるサイトなので、まずは自分の用途に合う一つを主力に選び、必要に応じて補助サイトを足す形で使い分けるのが最も堅実です。



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